肥後ちゃぼ(大冠種と達磨種)

肥後ちゃぼ保存会(今村安孝会長)のご協力により上記2内種を出品していただきました。チャボの冠の大きさは、他の鶏種の体との釣り合いからみた場合、大きい部類に属します。そしてチャボを冠型から見たとき、中冠と大冠に分類することができます。

中冠とは我々が普段から目にするチャボの冠です。一方、大冠はおおさかと呼び、中冠のチャボに比べて冠と肉髯が著しく発達しているものを言います。このおおさかには2種類あり、大冠種と達磨種です。

大冠種の羽色は桂が一般的ですが、以前は黒色のものもあり、近年になり白色のものも作出されています。達磨種の羽色は黒色が主ですが、白色のものもあります。前者は関西及び四国、九州地方、後者は九州地方で好まれて飼養されておりましたが、現在ではほとんど姿を消し、唯一熊本県の肥後ちゃぼ保存会の皆様が保存するだけとなってしまいました。さらに、その個体数も少なく近親弊害が多くみられ、他の希少内種と同様に個体数と飼育者数の確保が急務です。

また、肥後ちゃぼ保存会の会員で肥後ちゃぼの保存活動に参加している 県立熊本農業高校の生徒さんの飼育鶏も出品していただきました。 [全日本チャボ保存協会会長 鹿嶋善次郎]

肥後ちゃぼ保存会

肥後ちゃぼ・大冠種(桂)雌

肥後ちゃぼ・大冠種(桂)雄

肥後ちゃぼ・達磨種(黒色)雄

肥後ちゃぼ・達磨種(黒色)雌

熊本農業高校

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