第85回チャボ全国品評会 審査発表

ごあいさつ

新型コロナウイルス感染症の流行もようやく下火になり、世の中も平静を取り戻し本年は品評会の実開催を期待していましたが高病原性鳥インフルエンザの大流行によりWEB開催となりました。

2022年の10月下旬に岡山県と北海道の養鶏場で鳥インフルエンザが確認され瞬く間に日本全国に広まり、2022年冬から2023年春には26道県88事例過去最高の1771万羽が殺処分の対象になりました。今まで発生を見なかった福島、鳥取、山形、沖縄、長崎、群馬でも感染が確認され、もはや全国どこでも発生のリスクが高まっています。予防薬や治療薬がない状況下において、皆様もご自身の愛鶏への感染防止に大変ご苦労されたことと思います。外からの野生動物の侵入を防ぐだけではなく、鶏の移動が制限されるため、種鶏、種卵の交換もできず繁殖を控えなければなりませんでした。今や、チャボを飼う環境はだんだん厳しくなってきております。ベテランの飼育者の高齢化、飼育環境の減少は日本鶏界全体の悩みでもあります。

そんな中、若い会員方の情報発信により比較的若いチャボのファンが増えつつあります。古来より、チャボはニシキゴイと同様に動く宝石と言われ、海外でも人気のある鶏種です。美しいだけではなく、性格が温順で女性や幼児にも扱いやすい鶏種です。海外では3世代にわたり、鶏を育種することは珍しくはなく子供たち自らが品評会に出品し、愛鶏と共に入賞トロフィーを抱えている写真を多く見ます。品評会の実開催に勝るものはありませんが、WEB開催での利点も多くあり昨年は、日ごろ品評会場に参加できない遠方の会員の出品も多くあり好評でした。

そして今年は、タイから4点の出品がありましたことは新たな一歩となりました。春は実開催を。秋には一年間の写真をWEB開催で。そんな品評会が出来たらと願っています。

最後になりますが、品評会の開催にご協力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。

[大会会長 鹿嶋善次郎]

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